あなたが経済的に困窮する原因が判明!!~ 国家のトンデモ状況 ~その5(完)
感謝しないとバチが当たる
にもかかわらず、保険料は 上昇の一途をたどっている。
4月22日、健康保険組合連合会は 12年連続で 健康保険料が上昇したことを発表した。
介護保険料も上昇し、平均の負担額は 年間 10万912円と、過去最高となった。
加えて、4月21日、厚生労働省は 厚生年金の加入期間の延長(70歳以上まで)を検討していることを発表した。
今後は、できる限り長期間にわたって 厚生年金保険料を支払わせようというのだ。
もはや保険料も、理不尽なほどの負担と言っても 過言ではない。
ここまで解説してきたような、国民が取られるカネをまとめたのが 下の表だ。
税金と保険料を合わせると、生涯収入 3億2000万円の場合
実に 1億1442.7万円が 強制徴収される。
生涯収入の 36%にも 値する金額を、国に納めるのだ。
気づいていないだけで、あなたは 国から感謝されてもおかしくないほどの 貢献をしている。
スウェーデンの消費税は 25%だ。
だが、同国の税金は、充実した社会保障の費用に割かれている。
’16年度の 国民所得に対する社会保障費の割合は、スウェーデンが 75%であるのに対し、
日本はわずか 25%だ。
税金が 自分の生活に還元されていれば、ちゃんと払おうという意欲も生まれる。
われわれは 国が言うとおり、高額の税金を払い続けてきた。
それなのに、感謝の気持ちを述べることもなく、
いまになって「足りない」「赤字だ」「もっと払え」と
更なる増税を要求する。
そもそも 税額を決めたのは誰なのか。
それを ムダ遣いしたのは 誰なのか。
自分が いくら納めたのかを 目の当たりにすると、
この国の税制の歪さが見えてくる。
「週刊現代」2019年5月11日・5月18日合併号より
(出典 / https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64600?page=5 )